Grasping at Straw.jpg

Grasping at Straws

2022年10月8日(土) - 10月28日(金)

キュレーション

ステファン・サラザン

 

アーティスト 

パスカル・リエーブル | Pascal Lièvre

ミハイ・グレク | Mihai Grecu

トーベ・シェルマルク| Tove Kjellmark

テイシル・バトニージ | Taysir Batniji

ジョン・サンボーン | John Sanborn

ゲイリー・ヒル | Gary Hill

カティ・ブルギ | Cathy Burghi

___________________________________________________________________________

本グループ展「Grasping at Straws」は、パンデミック後の世界が再び始動したか、再び始動したという作り上げられたフィクションか、もしくはまだ閉ざされたままであるか、といういずれかの物語に対する応答となります。戦争、植民地支配、気候変動、ハラスメント、女性の権利への挑戦、新しい形の人種差別など、長期間におよぶ隔離期間に眠っていたかのように見えた問題群が、新たな勢いを伴って巻き返してきています。

 

本展の作品は、それぞれ異なる手法によってこれらの問題に対峙します。詩的な手法や記録の意図、伝統的な実践や新しいメディアを用いて、私たちを不安にさせるものに挑戦し、非難し、説明し、そしてそれらを思い出させます。それぞれの作品は、脆弱さと危険性、崩壊と再建、そして現在の悲しみ、怒り、抵抗にも呼応する喪失の歴史と向き合います。

___________________________________________________________________________

【作家紹介】

パスカル・リエーブル(フランス)| Pascal Lièvre (France).

https://lievre.fr/

 

出展作品

Variations of Love, 紙、グリッターパウダー, 2022

Rêver l'Obscur, Japan Dream, 映像, 2021

Black Roses, 紙、グリッターパウダー, 2015

 

パスカル・リエーブルは、批評家かつキュレーターであるジュリー・クレンとの6年間におよぶコラボレーションとして、フェミニストのインタビュー動画から構成される「Herstory」プロジェクトを行っている。次のシリーズ作品は、2023年にベルリンのティーアガルテン・クンストフェアラインで開催される「Voices」展にて発表される。また彼は2023年2月にパレ・ド・トーキョーで開催される「Exposé.e.s」展にも参加し、1990年代に制作された歴史に関するシリーズ作品を出展する。同展会期中に、彼がアーカイブについて1年間ともに取り組んでいる「Les Amis du Patchwork des Noms」との協働によるワークショップを開催する。この協会(パッチワークという名の友達)は、フランスのHIV陽性の女性による物語や声明に耳を傾ける。

/////////////////////////////////

 

ミハイ・グレク(フランス、ルーマニア) | Mihai Grecu (France Romania) https://mihaigrecu.net/

 

出展作品

We'll become oil, HD映像+アニメーション, 8',  2013

Under the centipede sun, 4K映像, 8', 2012

/////////////////////////////////

 

トーベ・シェルマルク(スウェーデン)| Tove Kjellmark (Sweden). https://www.tovekjellmark.com/

 

出展作品

Inside, 9:31 min HD映像+5.1サウンド. 

 

音楽: Carl-Michael Herlöfsson

/////////////////////////////////

 

テイシル・バトニージ(パレスチナ/フランス) | Taysir Batniji (Palestine/France) https://www.taysirbatniji.com/

 

Works shown

Untitled, 映像, 1'59, 2002

Departure, 映像, 3'27, 2003

/////////////////////////////////

 

ジョン・サンボーン(アメリカ合衆国) | John Sanborn (USA)  https://www.johnsanborn-video.com/

 

ZKM(カールスルーエ)では、現在ステファン・サラザンのキュレーションによるジョン・サンボーンの大規模な個展を開催中。

https://zkm.de/en/exhibition/2022/07/john-sanborn-between-order-and-entropy

 

出展作品

Intimate Archeology(シリーズより10点), 写真、映像、AR, 2022

アーティスト・ステートメント:

 

Intimate Archeology(とらわれた時間に関する10のスタディー)あなたが誰かのことをよく知るために耳を傾け、相手が時間をかけてあなたに自分自身を明かそうとするとき、痕跡の移動が生じる。彼らのDNAの一部があなたの意識へと入り込み、あなたの本能的な賢さの少しが彼らの血と交わる。モデルと創造主は一体だ。肉眼ではこのような微細なやり取りを見ることができないので、私たちはテクノロジーを迎え入れる。多くのごまかしが人生のそれぞれの層を隠し、私たちはニュアンスを取り去って金の後知恵へとかえる。エル・ドラド、黄金郷だ。実験の結果は、他の方法では発見されないであろうものを丸見えの状態のまま隠すことである。真実の一片は、無限のしなやかさと美しさを持つ皮膚へと溶けゆく。目に見えない知恵を調べ信仰を探ることで、断片化された時間によって引き裂かれたこの考古学は、非物質的な力によって明らかにされた人間の活動へとふける。もしくは詩人が言うように。「私の年齢になれば、他人と比較されることはない。自らの歴史と比べられるのだ。」Intimate Archeologyは、ジョン・サンボーンがサラ・セシリア・ブコウスキーと共同で制作した一連の作品から選ばれたものである。二人は長年にわたる協働を続けており、その意図、ジェスチャー、願望を互いによく理解している。これをもとにして、またライダーと光度測定のスキャニングを使うことで、歪んだ空間と時間のコレオグラフィーが3Dオブジェクトにレンダリングされ、ブコウスキーの身体によって始動される。それぞれの作品は、展覧会で物質的なQRコードとして展示され、それらをARアプリの「EyeJack」でスキャンすると、鑑賞者のデバイス端末に映像が浮かび上がる。この隠された本質は解き放たれる美徳なのだ。

/////////////////////////////////

 

ゲイリー・ヒル(アメリカ合衆国) | Gary Hill (USA).

https://garyhill.com/

 

ゲイリー・ヒルとスタイナ・ヴァスルカは、現在LÁ Art Museum(アイスランド)にて展覧会を開催中。ステファン・サラザンによるテキストをカタログに収録。

https://listasafnarnesinga.is/hveragerdi/art-museum-south-iceland-english/exhibitions/sums-differences/

 

出展作品

Place Holder, 2019, HD映像、マルチ・チャンネル・オーディオ、LCDモニター (16:9フォーマット | サイズ可変), メディアプレイヤーおよび映像ファイル

 

《Place Holder》は、コインを落とし映像の画面からそれが消えるまで、アーティスト自身がひたすらコイントスを繰り返します。およそ14分ごとにコインを落とすシーンが繰り返され、その地面に落ちたタイミングから、それが動きを止めるまでの音が空間を占めます。その行為はまた、偶然性、あるいは異なる結果を望むことへと問いを投げかけるようであり、人工知能、さらには手品にわざとらしくだまされることへの問いにも関係するでしょう。

___________________________________________________________________________

 

 【キュレータープロフィール】

 

ステファン・サラザン | Stephen Sarrazin

 

ステファン・サラザンは東京とパリを拠点に活動する、映像を専門分野として活動する教授、批評家、そしてキュレーターであり、パリ第8大学で講義を担当、東京藝術大学および青山大学にて客員教授を務める。またコロンビア大学、ニューヨーク大学、バッファロー大学、オンタリオ・カレッジ・オブ・アート・アンド・デザイン、イエール大学、オックスフォード大学、エディンバラ大学、その他アジア各国の機関など、さまざまな有名機関で特別講師を務めた実績を持つ。

 

サラザンは、アート・プレスやアート・フォーラム、フラッシュ・アート、香港エクストリーム・オリエント、カイユ・デュ・シネマ、パラシュート、インターコミュニケーションなど、さまざまな美術および映像に関する書籍に寄稿している。

 

彼は、ゲイリー・ヒルに関する著書(「I Believe It is an Image」展、ワタリウム、1992年)、Surfing the Medium(Chimaera出版、1993年)、そして近藤聡乃に関する著書を出版している。彼は、リン・ハーシュマン・リーソンのモノグラフをフランス語で初めて編集した。また、現代日本映画に関するエッセイとインタビューのからなる著書も出版し(『Reponses du Cinema Japonais』、Lettmotif出版、2014年)、映像およびメディア・アートのジャーナルである『Mondes du Cinema』では共同チーフ編集者を務めた(Lettmotif出版、2013-2018年)。 

 

サラザンは美術館、ギャラリー、オルタナティヴ・スペースで、ゲイリー・ヒル、ビル・ビオラ、シェリー・シルバー、エイヤ=リーサ・アハティラ、トニー・アウスラー、リン・ハーシュマン・リーソン、そして出光真子らの作家とともに、数多くの展覧会をヨーロッパおよび日本でキュレーションし、そして映像作品の上映会を20年以上にわたり企画している。彼はベルリン、バンコク、ブールジュ、そしてパリでメディア・アーティストのジョン・サンボーンの展覧会をキュレーションし、またMeandres et Medias出版から彼のモノグラフを出版している。

 

2022年、彼はZKM(ドイツ、カールスルーエ)にて「Between Order and Entropy, the media art of John Sanborn」展をキュレーション、また現在は2022年秋に出版予定の同展のカタログの編集に携わっている。


張洋宇とともにS_Z(www.szbureau.com)を共同で設立。

 

タイトル

​Grasping at Straws

​会期

2022年10月8日(土) - 10月28日(金)

開場時間

13:00-18:00

閉場日

火、水、祝

会場

〒110-0008 東京都台東区池之端3-3-9 花園アレイ5F

アクセス

東京都メトロ 千代田線 根津駅 2番出口 徒歩4分

入場料

500円(※学生無料)   ​

主催

The 5th Floor

The 5th Floor

賛助

D/C/F/A

キュレーター

ステファン・サラザン

アーティスト

パスカル・リエーブル、ミハイ・グレク、トーベ・シェルマルク、テイシル・バトニージ、ジョン・サンボーン、ゲイリー・ヒル、カティ・ブルギ

協力

庄子渉

お問い合わせ

The 5th Floor:info@the5thfloor.org